今は朝の午前3時だ。
静かな時間だ。
物音ひとつしない。
私はこの時間帯に街を歩くのが好きだ。
夜はいつも20時に寝ているから、それが可能だ。
私は50代の時に生活習慣を変えた。
それもこれもこの時間帯に街を歩くためだ。
それは正解だったと今は思っている。
この時間帯の街は魅力に満ちているから。
(決して夢遊病者ではありません。。)
昼間はいろいろな物音があふれすぎている。
どこかで始まった夫婦げんかの金切り声。
近所のテレビから聞こえてくる馬鹿笑いの声。
どこかのバカ犬の現れることのない不法侵入者への威嚇声。
長年、宇宙ステーションに住んでいる宇宙飛行士は
これらの物音が無性に懐かしくなるらしい。
ただ、ここは地球だ。
これらの物音が懐かしくなる要素が一つも見当たらない。
もう一つ、この時間帯が好きな点がある。
もうすぐ日の出を迎える一日が素晴らしい日に思えることだ。
私も50年以上生きてきて、そうそういいことが毎日起こるとは
思っていない。
むしろ、悪いことが起こる可能性のほうが高いだろう。
それでもいい。
それでも1%のいいことに向かって、確実な一歩を踏み出すのだ。
そう思える瞬間が私は一番好きだ。
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