月を眺めている。
今は上弦、右側が光っているときはそう呼ぶそうだ。
月の満ち欠けは本当に面白い。
月の光っている向きが、そのまま太陽の方向を教えてくれる。
最近は温暖化のせいで暑すぎるから、悪者にされることが多いが、
やっぱり太陽は偉大なのだ。
昔の人はもちろんテレビなんてなかったら、満天の星たちの物語を
子供たちに語っていた。
物語の中には牧歌的なもの、残酷なもの、悲しいもの、楽しいもの、
色々とあっただろう。
星たちの中でも月はその存在感で群を抜いている。
だから、その物語の数もかなり多いはずだ。
今、僕はそのすべてを語ることなどできない。
ただ、月の物語は、もの悲しい雰囲気を持っているものが多い気がする。
(気のせいかもしれないが。。)
特に雨の降っている夜の月は、晴れているときより、より一層もの悲しい。
人はまったく希望のないときより、少し希望があるときのほうが悲しさを
感じるのかもしれない。
例えば、漆黒の闇の中、雨がしとしと降っているほうが絶望度合いは大きいはずだ。
そこに月の光が見えることによって、すこし希望が生まれる。
その時、心が軽くさざ波を立てる。つまり、心が揺れる。
その揺れが、人に悲しみを思い出させるのだろうか。
このまま、ずっと月を見つめていたい。
いや、月にずっと見つめられていたい。
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