おれは今、車を飛ばしている。
理由はなんだ?嫌なことがあったのかって?
いや、これは俺の性分だ。だから、あえて理由をつけようとすれば、、
俺の性分がこんなだから、アクセルを自然に強く踏んでしまうと答えたほうがいいだろう。
だから、俺の行く手を邪魔しようとするやつらは気を付けたほうがいい。
そう、俺は走り続けている。40を超えた今もだ。
だが、いまだに何物にもなれていない。
これはいったい、どうしたことだ。。。
いや、本当はその理由を心の奥底では知っている。
あなたにだけ、その理由を教えよう。
それは恐れだ。
いつもはこんなに粋がっているくせに、いざというときに最後の一歩が踏み出せない。
事故をした時の恐れ。
「進むべき道はこの道でいいんだろうか?」という恐れ。
それらの思いがもっと深々とアクセルを踏みこもうとする足を止める。
それでいいんだという気もする。それがなかったら、歯止めか効かずに、どこまででも行ってしまう。
ただ、何かを成し遂げた人、その道を極めた人というのはそこが、違うのだろう。
困難という壁と向き合う力。
思えば、俺は遠回りばかりしてきた。
そろそろ本気で、壁をぶち抜いてやろうぜ。
いつか、壁の向こう側の世界を見てみたい。
死ぬまでにそれができるだろうか?
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