ねえ、あなた。
私のこと、きれいだって思う?
私、人生を楽しみたいから、きれいになることはなんだってやってきた。
このまつエクだって。
この口紅だって。
この髪の毛だって。
すべて私自身をきれいに見せるため。
子供のころから、女性は美しくなきゃって、いつも思ってきた。
だって、きれいじゃなくなって、男の人から見向きもされなくなったら、
人生楽しめないでしょ。
あいつが出ていって、もう三年。
あいつがいた頃の私は彼の愛に安心しきっていた。
だから、化粧なんかもおざなりだったし、
体重だって今より7キロも太ってた。
それが不意に置手紙もなしに自分の荷物だけを持って、あいつは去っていった。
馬鹿野郎!って思った。
自暴自棄になって、私の生活はますます荒れていった。。
このままじゃダメだって思ったのは、一年ほど前。
生活費も底をつきかけていたから、やるしかなかった。。
そして、私を振ったことをあいつに必ず後悔させてやるって心の底から誓った。
今は仕事も順調に運びだしているわ。
ようやくあのすさんだ時期から離れられたみたい。
もう、あいつを恨む気持ちもきれいになくなったわ。
あいつとの楽しい思い出も一緒に。。
ヒロシ、ありがとうね。
私を振ってくれて。
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